09 February 風を見た 傘をささなくても大丈夫なくらいの雪が降っていました。 ちょっとだけ頭につもるくらいの雪。 雪が降ると、それまで見えなかった風の流れが見えるようになります。雨は重すぎて上から下へ降るだけですが、雪の場合はちゃんと風に乗ります。すぐ目の前では左から右へ流れている雪も、少し先では右から左へ流れていたりします。 風を見たように、音や匂いや温度や気持ちや味も、ちゃんと見えているのかもしれない。 サカグチ [0回]PR 2013/02/09 (Sat) 18:18 日常の出来事 Comment(0)
08 February 説得するにもそれなりの 思うのですが、説得力というのは、「あのう、どうでしょう、わかってもらえますかねえ……」といった類のものではなく、相手の胸倉つかんで揺さぶりながら、「わかれ! わかるか? わからせてやる! このやろう!」と圧倒するものをこそ、僕はそう呼びたい。これは実技の試験でも同じで、相手の顔色を伺った及び腰の作品は、まず評価されないだろうなと僕は思います。とはいえ、まったく相手を鑑みない強引さは、何にもなり得ず、それは単なる自己満足でしかありません。なので、胸倉をつかむ者は、ただつかんでスゴむだけでなく、胸倉をつかまれる人のことも考えようよ、と。胸倉をつかまれる方だって、つかまれている時は、けっこうなエネルギーを使うはずです。「勝訴」という紙を掲げて裁判所から駆け出てくる男がぷりっぷりのメイドさんの格好をしていたら、はたして報道は説得力を持つでしょうか。明日社運を賭けた大事な会議があるんですという人が小脇にサーフボードを抱えていたら、その切実さは伝わるでしょうか。子供がシルクのガウンを着てブランデーグラスをくゆらせながら目を細めて「今夜が山だな」とか言ってたら、そいつを可愛がろうと思うでしょうか。同様に、胸倉をつかんでいる人の下半身がムーンウォークしていたら、胸倉をつかまれている方は、一体どういう気持ちになればいいのでしょうか。それは胸倉をつかまれている人に失礼でしょうよ、胸倉つかんでるくせに、と思うわけです。「勝訴」の紙を掲げる男はちゃんとスーツ着て横分けであれ、切実な事情の者はちゃんと頭を抱えろ、子供はちゃんと可愛くあれ、演技でもいいから。僕はそう思うわけです。胸倉をつかまれる方はきっと、もっとちゃんとつかんでほしい、もっと深く眉間にシワ寄せて目剥いてアゴしゃくらせてちゃんとスゴんでほしい、と思ってるはずです。表現に堅牢性を持たせるなら、自分の作品は人の胸倉をつかむに相応しい、凶悪なヤクザみたいな風貌に頭からつま先までちゃんとなっているのか、そういった自己言及がたぶん必要です。胸倉をつかむ人は、胸倉をつかまれる人のことを考えて、胸倉をつかむ。それが、本来の説得力であったり客観性であったりするのではないかと、仮止めマスキングテープが貼られたまんまの京芸模試立体作品を昨日見て、ふと思いました。本日の草津教室 模試講評のため ガラーンはやし [0回] 2013/02/08 (Fri) 15:36 アスクでのこと Comment(0)
07 February アスク美術倶楽部 京芸作品展 見学企画! 保田です。京芸模試も2日目、模試受験者のみなさんお疲れ様です。京芸入試は2日間になるので、本日で試験は終了。でも、明日の講評こそがある意味本番です。自分の現状をしっかり確認し、入試までの課題を明確化することこそが模試の目的であって、その最終確認作業が講評会なのですから…。足りない点をどうすれば取れるようになるのか、しっかり確認して帰ってほしいと思います。さて、本日のブログは、アスク美術倶楽部2013年初企画のお知らせです。アスク美術倶楽部で、京都市立芸術大学作品展を見学します。その後、京都芸術センターまで移動し、「Project ’Mirrors’」展を見学します。(なので、美術倶楽部の方への内容ですが、京芸受験生、その他受験生にも読んでほしいなあ)とりあえず企画は以下の通り 日時:2月17日(日) 12:45~18:00第一部 京都市美術館 京都市立芸術大学作品展 見学http://w3.kcua.ac.jp/exhibi/index.html12:45 京都市美術館 玄関集合 13:00~14:00 ①美術館内絵画系(油画、日本画)を保田といっしょに見学14:00~15:00 ②ギャラリートーク※(市長賞、大学院市長賞受賞者本人による作品解説)を聞く 15:00~16:00 ③美術館内の作品を自由に見学16:00~17:00 京都芸術センターに移動 第二部 京都芸術センター展覧会ドラフト2013「Project ’Mirrors’」 見学http://www.kac.or.jp/events/1470/17:00~18:00 ④「Project ’Mirrors’」を自由に見学18:00 終了 終了後 希望者は京都芸術センター近隣のカフェ等で感想等、意見交換 ※ギャラリートーク終了時間は予想です。大幅にズレた場合、後の時間を調整する予定。ギャラリートークではアスクOBも沢山出てくるはずということなのですが、流れとしては…油画、日本画を中心に保田の解説も交えながらじっくり見る。ここでは、具体的な制作のヒントが得られると思います。(美術倶楽部ではデッサンや油彩など絵画制作を行っている生徒さんがメインなので)次は、ギャラリートーク。市長賞の受賞者(全科)による作品解説を聞くことで、デザインや工芸も含め幅広く学び、その後は、自分が興味を持った分野の作品を自由に見てまわります。最後は芸術センターで行われている展覧会「Project ’Mirrors’」(これはかなり実験的な試みのようです)を鑑賞することでアートにより深く触れる、といった流れです。半日の企画ですが、本気で作品を観るとかなり疲れるとは思いますので、昼ごはんはしっかり食べた状態で参加して下さい。参加者は電話かメールで16日(夜)までに連絡お願いします。 ※途中まで、途中から参加、などの場合、その旨お伝え下さい。■京都市立芸術大学作品展について2月は、芸術系大学の卒展シーズンです。京都芸大の作品展を見ます。学生の展覧会なんか、と思う方もおられるかもしれませんが(いないか)一応、西日本ではトップレベルということになっている京芸なので、それなりの作品が集まっているはずです。なんて、客観的なこと言っていますが、保田も毎年観にいっているので(昨年はどうしても行くチャンスがなく逃したが)だいたいのレベルはわかっている。自分も学生時代は出しましたし。京芸の作品展は、実は卒展ではありません。何故か大昔から、全学が展示するという伝統があります。市立なので、やはり市美から会場的に優遇されている面もあると思いますが、全学が出せるということは、1年の締めとして、京芸のカリキュラム上、大きな意義を持っています。観る側からすると1・2回生の作品など見せられても??という面もありますが、1回~院2までを一望することで、こうやって年々レベルアップしていくんだな、ということがわかったり、ある意味興味深い面もあります。とはいえやはりメインは4回生の卒制展と院2回生の終了制作展がでしょうね。それぞれ自分の興味のある分野の卒制、終了制作をメインに観る訳ですが(受験生の場合は自分の志望コース)全体を通しての保田が最もお勧めしたいのはなんといっても日本画の模写室の展示ですね。まあ、東洋美術の粋ともいえるような作品群の寸部違わぬ作品が並んでいる訳だから当然ともいえますが圧巻ですね。ちなみにアートスクールのOBは入学後も非常にがんばっている人が多く、例年受賞者続出なのですが、17日のギャラリートークでは、受賞者本人による作品解説があります。自作を語るというのは非常に難しいことだとは思いますが、特にデザイン系の作品などはコンセプトを説明してもらうとわかりやすくて良いと思います。2011年度(2年前)作品展より(すべてアスクOBの作品)油画作品版画作品日本画(模写含む)作品 ※アスク講師作品の前でアスク生と出会うこともあったり…(土曜午前)左)油画2回生、右)日本画院1回生※アスクで席を並べて対策してた2人が作品展でも並んでたりってこともあったり… 日本画3回生 ※入試の再現作品と作品が似てたり… (なんてことは僕しかわからんことですが)デザイン科作品彫刻、構想設計作品工芸科作品■京都芸術センター展覧会ドラフト2013「Project ’Mirrors’」について京都芸術センターは、京都市が運営しているアートスペースなのですが、毎年この時期、芸術センターの2つのギャラリーを使った展覧会企画を公募しており、それが「展覧会ドラフト」です。毎回、意欲的な企画が持ち込まれ、審査過程も公開されたり、と面白い試みなのですが、今回選ばれたのがこの「Project ’Mirrors’」ということです。「展覧会ドラフト」としては異例の「個展」形式なのですが、作家と批評家のコラボレーションによって作られた展覧会のあり方、という点は、普通の個展とは違った様々な試みがあるようです。作家の稲垣智子さんの作品はずいぶん前に1度だけ観たことがありますが、非常に興味深い作家だと思った記憶があります。これも楽しみな展覧会です。芸術センター自体、小学校をリノベーションした空間が面白く(元明倫小学校)京都のアートスポットとして有名なところなので、ぜひ一度は訪れたいところです。保田 [0回] 2013/02/07 (Thu) 10:27 アスク美術倶楽部 Comment(0)
06 February 直前・京都芸大 実戦実技模試 1日目 本日 直前・京都芸大 実戦実技模試の描写と色彩を行いました。 北山教室、60名近く模試を受けていたので教室がぎっちぎちに。昼休みはさらにぎっちぎちでした。 アスクの京芸模試は、同じ大学に合格する目標を持っている人たちが受けているので、本番さながら、実技試験を受けることができます。作品を並べて講評を受け、自分の長所と短所が知れて尚且つほかの人の作品も見れるベストな環境です。本番の試験では、いかなる状況でも実力を発揮し、落ち着いて制作していくことが求められます。今回の模試を受けて、よりいっそう入試までの実技対策に磨きをかけてほしいと思います。あと、京都市立芸術大学のHPには出願状況が出されていますので、まだ見ていない人は、自分が受験する倍率を見ておいてくださいね。http://www.kcua.ac.jp/important/?mp=26178上田 [0回] 2013/02/06 (Wed) 17:42 アスクでのこと Comment(0)
05 February 完成度 明日は、京都市立芸術大学 実戦実技模試です。 実際の試験と同じ時間帯で行います。 9:00からなので、8:30には教室に来て落ち着いて準備できるようにしましょう。 先日、奈良県立美術館で開催している 『田中 一光 デザインの世界』というポスター展に行ってきました。サイトウです。 田中一光さんは、昭和の代表的デザイナーです。(没後10年) この方は奈良出身で、京都市立芸術大学(旧 京都市立美術専門学校時代)卒業ですよ。 みんなの先輩ですね。 具体美術協会の吉原 治良さんのもとで活動していた時代もあったようです。 とにかく、完成度を感じました。 私はよく展示物をみて、好きか嫌いか、美しい配色なのかどうなのか 「判断がつかない」ともやもやすることがあるんですが、今回も割とそうでした。 そもそも、芸術作品に関して、判断なんてせず、 「好きなものは好き、嫌いなものは嫌い」って感じて心の片隅においておけばいいんだと思いますが…、 答えのようなものを繰り出すためにシロクロつけたくなったり、 理屈的な意味づけをしたくなってしまうんです。 そのへんみなさんどうなんでしょう……。 「自分だったらその色を合わしてしっくりとはこない気がする…」とか、 正直共感できるものばかりではなかったけど、 どれも「納得」ができちゃう「完成度」でした。 配慮がいきとどいているかんじがびしばし伝わってきました。 大学生のときに見たときより、完成度が高い事のすごさに今回強く感動しました。 作り手は、「他人に好きになってもらえる作品」を作る必要はなくて、 「完成度をあげる作品」を目指せばいいんだろうなって思いました。 結果的に勝手に好きになってくれる人は出てきます。 明日の模試、完成度をあげることがんばって! それが難しいんだけど。 でも、まずは配慮の問題だと思います! それだけで50点くらいかわると思います。 とりあえず今夜は8時間分は寝て下さい。 <サイトウ> [0回] 2013/02/05 (Tue) 22:18 アスクでのこと Comment(0)