31 May 『察知力』 (中村俊輔 著/幻冬舎新書) 実は、サッカー選手の中村俊輔がすごく好きです。 見る者を魅了するテクニックや、芸術的なフリーキックなど、とても魅力的な選手です。 プレー中だけでなく、インタビューの中に見えるサッカーに対する考え方が好きです。 難しいことを考えるのではなく、サッカーとは何か、試合の中で何がおこっているのか、自分自身の、そしてチーム全体の長所と短所について話しているインタビューを見聞きするたびに、その考え方に惹かれます。 2002年、日本と韓国との合同で開催されたワールドカップのとき、中村選手は最後の最後で代表メンバーに選ばれなかった。当時、日本代表のトルシエ監督は中村選手を外した理由を色々と話しましたが、その中でも印象的だった言葉は、「彼がいるとチームの雰囲気が暗くなるから」。 確かに当時の中村選手には寡黙な印象があり、そういった部分が僕としては惹かれる部分でもあったのですが、その後、イタリアへ渡り、そしてスコットランドリーグでプレーする中で、徐々にその印象が変わってきました。その変貌ぶりがまた魅力的でした。人はこんなにも変われるのだと思えた。そしてその姿は、コミュニケーションの大切さを教えてくれます。 そんな中村俊輔選手が書いた『察知力』という本を、昨日読んだ。(5月30日発売! 発売日に読み終えるなんて、どこまで好きなんだと思うでしょうが、それくらい好きなのです) 常に先を読み、察知する力が必要なことが、中村選手のサッカー人生と重ねあわせながら書かれています。環境や状況を嘆くのではなく、自分と関わる人が何を求めているのかを察知し、それに応えながら自分自身を伸ばしていくこと。 何をするにしても、そのこと自体に真っ向から取り組むというのは、とても重要だと思います。自覚がなくても、気づかぬうちに少しずつ本質からずれてしまうことがあるけれど、だからこそ足元を見つめて、自分の取り組んでいるものに目を向ける必要があるのだと改めて思いました。 中村俊輔選手が『サッカーノート』というものを高校2年の頃から書いているというのは、あまりにも有名な話です。 制作に関して何かを伝えられたとき、何かを感じたときに、書き留めることをして欲しいと思います(特に講評中!)。慣れないうちは違和感があるかもしれないけれど、自分の経験したことを後から読み返すことができるというのは、きっと自分自身を助けてくれます。 サカグチ@読書 [0回]PR 2008/05/31 (Sat) 20:07 読書 Trackback() Comment(5)
28 May 「KYOTO ART MAP全踏破の旅」報告! 5月24日(土)KYOTO ART MAPを全部見て回る企画が実行されました。KYOTO ART MAPは例年この時期、京都の代表的な現代美術系画廊が共同で取り組んでいる展覧会企画で、10周年目の今年は美術手帳6月号でも大きく取り上げられています。各画廊一押しの作家が同時期に展覧会をするということで、ask美術史の『番外編』として参加しました。askでは受験生でも美術史は必要だということで高卒生のカリキュラムに入れているのですが、今回の企画はいわば美術史の現在進行形を学ぶということですね。11時半に四条河原町のギャラリーギャラリーをかわきりに、マロニエ〜なかむら~射手座~同時代~ニュートロン~アーティスロング~石田大成社ホール(これはART MAP企画ではないが、当日は金美でラグビーをしていた上杉先生の推薦で計画に入れる)~恵風~16~はねうさぎ~虹~すずき~VOICE。ask集合が10時半〜ラストのVOICEを出たのが8時半ということで、10時間かけてART MAP+1の14画廊を巡りました。生徒10名が参加しました。かなりムチャな計画でしたが、なんとか市バス1日乗車券500円だけで地下鉄を使わずに全画廊をまわることができました。左)最初のギャラリーギャラリーは渋いレトロビルの5Fにあった。右)「旅」は小雨がふる中決行される。雨もきれいでよかったです。左)同時代ギャラリーの隣では京芸OBの元ask生が店を開いてた。右)ちょっと変な?手作りアクセサリーの店。女子に大人気。左)くわしく作品解説をしてくれた岡普司氏。Y師の大先輩です。中)特に人気のあった吉岡佐知展。上杉先生の先生でもあった。右)京芸油画の鶴田先生の個展も。緊張しました。左)最老舗のギャラリー16。白川をわたって蹴上へ。右)ここから北へ上がるとあの「みやこめっせ」まですぐです。左)遅めの昼ごはんをアーティスロング隣のコンビニで食べる。右)はねうさぎ向かいの「肉の荒井亭」揚げたてコロッケを食べる。左)はねうさぎの作家中島麦さんは三谷先生の友人でした。右)虹ではなんと車がひっくり返っていた。男子に好評でした。ラストのヴォイス・ギャラリー。お疲れさまでした。今後の展覧会情報もゲットできました。疲れました。Y師(大文字以来の楽しさでした。と思っているのは僕だけ?) [0回] 2008/05/28 (Wed) 21:28 アスクイベント Trackback() Comment(2)
27 May ASK釣り紀行 五月二十三日(金) 今日は快晴です。風もなく、立体授業もなく、べた凪です。 日本海までやってきました。 えさの活いわしを針につけて、第一投。いきなりあたりがあり、まずは中サイズのガシラをゲット。 その後、投入ごとにガシラが釣れてきます。 突然ガガーン!! 写真のアコウです。 アコウの色を絵の具でつくるなら、上杉先生、どのように混色しますか? 袖長 省二 [0回] 2008/05/27 (Tue) 13:26 魚釣り Trackback() Comment(2)
22 May 成安造形大学説明会に参加(5/19) ホテルグランヴィア大阪で開催された成安造形大学説明会に行きってきました。この時期、各大学で入試説明会があり、askでも先生が手分けして参加して入試変更点などの情報を集めます。今どきはNETなどで一通りの情報を得ることができますが、やはり先生方や入試課の人から直接話を伺うことでこそわかる情報もあるのです。で、今回たまたま僕が担当となり参加したという訳です。今回の説明会の目玉は09年度から導入されるAO入試に関することです。今回成安造形大学がAO入試を導入するということは、京都の私立芸大のすべてがAOを導入したことになります。ただし当然ではありますが、同じAOといっても各大学ごとに様々な形があります。成安AOの特徴は、エントリー、体験授業の段階では志望コース別ではないこと、結果が出た後(出願の可となり、出願することを決めた場合)かなり後にクラスを選択できること、などです。話をされた泊先生、岡田先生、入試課長日比野さん左下写真の壇の左端は南先生。大学時代最も仲の良かった友人。説明会が終わると、もう一つの目的である信濃橋画廊に向いました。信濃橋画廊では、偶然なのかわざとなのか成安造形大学洋画クラスの長尾先生の個展のオープニングがあったのです。それもあって大阪での成安の説明会に立候補した訳です実は....。先生は京芸の先輩にあたりますが、出身は版画だし学年もかなり上でなのですが、学生時代、展覧会は必ず行っていて、会場でお話をしてもらう機会も多かったのです。その後、先生は成安造形大学で先生をされるようになり、こちらは予備校講師になったので、10年ほど前からは別の意味でお世話になることになり、逆に、展覧会に行かせてもらう機会は少なくなっていました。個展会場には、児玉先生(京芸1回生時代の先生でした)、先ほどグランヴィアでの説明会でも挨拶をしたばかりの岡田先生も来られました。もちろん本人もおられ、パーティーが始まりました。洋画の学生達もたくさん来ていて、僕がさげていた成安説明の会手提げ袋に反応してた。説明会では聞けない生徒達の生の声、本音がイロイロ聞けました。イヤ裏面がわかったとかじゃなくて、生徒達は成安を愛してましたよ、ホントに。だって生徒達が成安の洋画に生徒を送ってくださいと僕に頼んでたぐらいですから。ここにきて、より成安造形大学についてわかることができたと思います。経費で大阪に行って遊んでたという訳じゃないんです。ビールもかなり飲みましたが....。信濃橋画廊は大阪の老舗画廊で本町にあります。そこへ行くのもひさしぶりだったので地下鉄乗り間違えたりもしましたが。本町で御堂筋と四ツ橋筋の間なので高速道路の乗り口が集まっており、その記憶でなんとかたどり着いたという有様でした。5階にある画廊に行く途中も窓から高速を行き交うトラックが見えます。それを見ると大阪だなと実感しました。長尾先生の作品の一つは映像(動画)を用いたもので、「いや〜、長尾さんは映像もつくるようになったのか」などと驚いて見ていたのですが、実は’99年頃に撮影した映像作品をデジタルで読み込み、再処理して新たに完成させたものだとのこと。なんと10年前には既に映像作品をつくってたのか!と再度驚ろかされてしまった。成安でも激務をこなされながら制作活動も発展させていたということなのですね。仕事が忙しいから絵が描けないってのはやはり言い訳でしかないんだなと思いました。今日は完全な成安デーとなりましたが、いろいろな意味で良い刺激にもなりました。ありがとうございます。 Y師 [0回] 2008/05/22 (Thu) 02:42 大学のこと Trackback() Comment(0)
18 May こども教室 in 植物園 昨日(5/17 土曜日)は、こども教室の課外授業で植物園に行ってきました。月、火は受験コースでも植物園に行ったので、今週は植物園ウィークになりました。 受験コースの時は、ふんわり暖かくて良い感じの天気でしたが、こども教室の日は、まさに真夏日でした…。暑すぎました…。 しかも、こどもは目を離すと知らない間にどこまでも走っていくので、あらかじめ描くエリアを決めているのですが、選んだ場所があまり日陰のない開けた場所だったので、日光直撃状態で暑さ倍増でした。 さらに、朝に急いで授業の準備をしたおかげで、自分用の飲み物なく、帽子なしの状態で、若干倒れそうでした。br /> 授業の始めに 「気分が悪くなったり、しんどくなったら我慢せずに先生に言ってくださいね〜!!」 と皆に言っている自分が、ちょっと気分悪くなってふらふらしてました。 我慢せずに早く先生に言いたいけど、自分も先生でした。 冷たい水が欲しくてたまりませんでした。 あれほどまでに冷たい水が欲しくなったのは、13、4年前に友達と行った、水を飲んではいけない激辛カレー店以来でした。 皆さんも植物園に行く時は、お茶と帽子を忘れずに。 ちなみに、僕の行った激辛カレー店には、飲み物は持って入れませんし、食事の時にまで帽子をかぶっているのは失礼なので、どちらも持っていく必要はありません。安心して下さい。 <S.I> [0回] 2008/05/18 (Sun) 20:17 非日常な出来事 Trackback() Comment(0)