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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
05 May

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14 January

学問のすすめ

先日の初詣からあっという間に1月も半分にきていることに驚きです。
「少年老い易く学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず。」
なんて言葉もありますが、1月から3月は昔から特に早く過ぎるような気がします。

そんなわけであっという間に今週末にはセンター試験。
私も、現役、浪人時代と3度センター試験を受けたなぁなんてことを思い出します。

よく「実技はいいけど、勉強は苦手だなぁ。」という声を耳にします。
その気持ち、痛いほどわかります。
実は私は日本史(特に戦国時代)が大好きなのですが、どんなに頑張っても平均点しか取れず、「日本史は趣味でいいや」と進路は一番得意な美術を選びました。
勉強ができたら進路が違っていたかといえばそこはわかりませんが、もっと頭がよかったらなぁと思うときは今でもあります。

そう思ったから、というよりは完全にNHKの朝ドラ「あさがきた」の影響ですが(笑)、今、福沢諭吉の「学問のすすめ」の現代語訳版をちょっとずつ読んでいます。
「天は人の上に人をつくらず」の一節が有名ですが、みなさんは読んだことがありますか?

知っている人もいるかもしれませんが、その有名な一節のあとには「われらは、同じ人であるのに、仕事や身分に違いが出るのはどうしてだろうか。同じであるのに違うのならば、違う部分があるのであり、その違う部分というものこそが、学ぶと学ばないとにあるのである。人の違いは、生まれつきにあるのでなくて、学問に励んだのか、学問に励まなかったのかにあるのだ。」とあります。
100年以上も昔に書かれた本だというのに、耳が痛くなるほど鋭く指摘されています。
(同じ時間描いているのに絵のクオリティに差があったりしますしね……。私ももっとがんばらないと…。)

当時江戸時代から明治維新で時代が変わったとはいえ、まだ慣習や価値観は江戸時代の名残があるときに作られた本とは思えないほど、現代にも通じる言葉たちにハッとさせられます。
先日の田和先生の言葉を借りれば、福沢諭吉という人のスピードはものすごく世の中の人たちよりも早かったんだなと思います。

他にも自らが独立し、厳しい目を持って物事を見定めること、自由とわがままの違いなど、読んだことのない人は是非、空いた時間に読んでみてほしい一冊だなと思いました。

みなさんはオススメの一冊はありますか?
もしよかったらコメントや教室で教えてくださいね。


たけだ

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20 August

ひさしぶりの読書ブログ。そして、やきそばの大会

こんばんは。サカグチです。

ブログカテゴリーひさびさの[読書]です。

去年の冬に読んだ本。
そのときは読みながら、夏の暑さや蝉の声を思いだしましたが、
ここ最近は実際の暑さと蝉の声で、この本を思いだしました。
昔、小学6年生だった人におすすめの一冊。



『夏の庭―The Friends 』(新潮文庫) 湯本 香樹実 著

毎日同じように暑くても、ふと涼しい風に気づくことがあります。
少しずつ秋が近づいてきているのでしょうね。




さて。
8/25(日)17:30~19:30 北山校にて『“持ち寄り” やきそば たこやき大会』を開催します。



 
去年の様子→

講習生も、NET生も、校内生も。
受験生も基礎生も。
やきそばやたこやきに入れたい食材を少しだけ持ってきて、みんなで作ってみんなで食べましょう。


 サカグチ


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04 May

ミーナの行進

 こんばんは。サカグチです。
 ゴールデンウィーク中、やっぱり京都は人が多くなりますね。駅も電車もバスも混雑しています。学校へ行くとき、アスクへ向かうとき、時間に余裕をもって行動しましょう。

 さて、一度は放りなげたけれど、何年か後に読んだらおもしろかった小説ってありませんか。
 ぼくは、村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』が20歳の頃にぜんぜん読めなくて、六年位たってからのめり込んだ記憶があります。今回は六年も長くはなかったけれど、おそらく三年くらい前に少し読んだけれど途中で放りなげた本。小川洋子の『ミーナの行進』という小説をとてもおもしろく読みました。
 
  

 本を読んでいるときに頭の中に浮かんでいる像っていったい何なのでしょうね。読めないときはただ字を追うだけになってしまって全然何も浮かんでこなくて、スラスラ読めているときはスムーズにイメージを描けている。
 これって、たとえば誰かの話を聞いているときも、エッセイを読んでいるときにも同じことがいえて、話している、もしくは書いているその人の経験を受けとりながら、自分自身の経験を思いだし、自分の過去ともその人の過去とも違う何かを思いだすようなことをしている。実際には経験したことがないことを思いだしている感覚。いつでもスムーズにあの感覚になることができれば、色んなことをもっとたくさん受けとることができるのではないかと思います。本を読むってシンプルな行為だけど、すごく大切なことなんでしょうね。

 本を読むことがうまくなりたい、人の話を聞くのがうまくなりたいと思います。それはそこに無いものを無理やり見つけだすようなうまさではなく、もちろん自分だけの解釈でもなく、常に心を落ちつかせ無理せず取捨選択していくようなうまさ。

                                      サカグチ

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04 March

明日の記憶

 京芸の合格発表まであと4日。
 後は結果を待つだけというあなた、時間を持てあましているのではないでしょうか?

 せっかくなので発表までの間、読書をして待ちたい。けれど何を読めばいいのか決まらない。そんな人のために、最近読んで面白かった本の紹介をします。

◇『明日の記憶』 (光文社文庫) 荻原 浩 著

 映画にもなったので、タイトルを知っている人も多いかもしれませんね。
 広告代理店に勤める男性が主人公の小説です。
 今回は、あまり広告やデザインについては触れられていませんが、同じ著者の 『噂』 (新潮文庫) や 『なかよし小鳩組』 (集英社文庫) などは広告業界に関して書かれている部分も多いので、興味がある人は読んでみてはどうでしょうか。
『明日の記憶』では、主人公が陶芸を習う場面がありますので、工芸科志望の人には特におすすめです。
 
 読み終わったら、感想などをぜひCommentに。

                                        サカグチ

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09 September

『その絵、いくら?』

 最近読んだ本。
 著者は、奈良美智、村上隆などの作品を扱うギャラリスト。現代アートの世界で、作品にどのように価格がつき、流通していくのかがわかりやすく書かれていて、大変面白い一冊でした。
 なんとなく認識していたことが、本を読むことによって全て理解できるようになるわけではないけれど、今までよりもより明快になっていく感覚や、色々な世界を垣間見ることができるのは、本を読む楽しさの一つだと思います。
 貸画廊と画廊の違いや、アートオークションの仕組みなどについて書かれています。また、美術の中でも、ジャンルによって流通システムに違いがあることが理解できるので、自分がどのような美術をやっていきたいのか? といった疑問が、少しクリアになるのではないかとも思います――勿論、自分自身の意識がまずは重要ですが――。
 社会のしくみを理解することによって、今現在の制作のモチベーションもきっと向上すると思います。

 同じ著者で、『現代アートビジネス 』(アスキー新書) という本も読みました。こちらには、奈良美智、村上隆との出会いが書かれていて、また違った面白さがありました。

 

『その絵、いくら? 現代アートの相場がわかる 』
小山 登美夫 (著)


                           サカグチ@読書

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