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京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
10 May

植物園実習3日目

こんばんは。
実技講師の上杉です。

今週5月7日(月)~5月9日(水)の3日間、高卒生のコースであるSTSPコースでは植物園実習を行いました。
初日は雨、二日目は曇り時々雨、三日目は曇り空で少し肌寒く、天候に恵まれた3日間ではありませんでしたが、雨の中での野外制作でしか味わえない、さまざまな事柄を経験できたのではないでしょうか。雨の音や、ぬかるみを歩いた時の感覚、靴からしみてくる水の冷たさなど。どんな事でも今後の制作のアイデアに変えていけると、まずは信じてみて、今回の経験をポジティブに受け止めてほしいです。



田和先生とも話していましたが、3日間、理想的な環境ではありませんでしたが、力作がそろっていたと感じます。

植物園という広大なモチーフから、自分の意見を一つ、掴み取り、主題に添え、表現していく。
自分の意見をつかみ取るには、新鮮な目や柔軟な思考力が必要になります。

そして、掴み取った自分の意見を表現する為には、どのような表現方法が妥当か。
培った技術からベストチョイスする事が必要です。
表現したい事と、技術がマッチしていなくては、技術の持ち腐れだと思います。
せっかく苦労して身に着けた技術に何の意味もありません。

受験対策での技術訓練では、出来る事の幅を広げ、それぞれを研ぎ澄ましていく事をしていきます。
ただ、課題によって用いる技術を適切に選択する力は、より重要な力だと思います。
課題によってはあえて技術レベルの低い表現方法を選択する事がベストチョイスになる事もありえると思います。
時に、低い技術で作られた作品が高い技術で作られた作品よりも、表現力にあふれ、高い完成度の魅力的な作品として鑑賞者に感じられることもあるという事実。皆さんにも経験があるのではないでしょうか。

先日映画館で見てきた「幸せの絵の具」という映画。
フォーク・アートに分類されるカナダの画家、モード・ルイスの半生を描いた映画でしたが、とても魅力的な絵画作品でした。専門的な美術教育は全くうけていない方ですが、表現したい事と、表現手法が、マッチしているからこその感じられる魅力、完成度なのではないかと思いました。

いろいろと、考えさせられる植物園実習でした。

上杉