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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
02 May

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20 April

アバンギャルド

北山校の様子です。

今日は主に高三生がデッサンに励んでいます。


モチーフはこちら。

レンガです。
レンガといえば分類すると、基本形態第一の刺客である四角です。
(あとの刺客は円柱、球、円錐)
これが侮れない。
わりと上手い人でも視点が狂ったり、パースが狂ったり、そのあおりで水平面が狂ったり
と、ともすれば狂い地獄に陥りやすいのが四角です。

しかしまあ、ふと思ったのですが、
レンガひとつを一生懸命に描いている様は、
客観的に見てみると、なかなかに不思議な光景です。
たとえば、風景を描く。わかる。人物を描く。わかる。花瓶に生けた花を描く。わかる。
絵になりますでしょう。それらはやはり。
でもレンガは、ねえ。

昔、千円札という卑近なものをモチーフに色んな方法で作品を制作した前衛芸術家(赤瀬川原平)がいましたが、
レンガひとつで作品を描こうというのだから、そんなアバンギャルドに通じてないとも言えないこともないような。

今後も皆さんは描写の課題で、およそ突飛でシュールな組み合わせのものを描くことになるでしょう。
やれ瓶と荒縄だ、やれキャベツとタオルだ、やれアクリル板と綿だ、ダンベルだ墨汁入りのガラスボウルだスーパーのビニール袋だと、
まるでかつての前衛芸術運動でシュールレアリストが標榜した
「手術台の上のこうもり傘とミシンの出会いのように美しい」
みたいな状況になるわけです。

デッサンというのは基礎演習だとは言いますが、その実
物凄く前衛的な制作だとも言えないこともないこともないかもしれないような気がしないでもない。

はやし

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